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JAFセーフティ・トレーニングin茨城 2002.10.5


日時 2002.10.5(土)
主催者 JAF
開催場所 茨城県警察運転免許センター
走行時間 忘れた(笑)
確か9:00〜16:00くらい
料金 ◎JAF会員 3000円
JAF非会員 5000円
天候 晴れ
路面 ドライ

主な車両の状態
タイヤ GOODYEAR DUCARO REVSPEC 195/55/R15 3分山
ブレーキパッド 純正
ノーマル
ABS ON、OFF切り替え


え〜、コレも以前の内容なのですが、思い出しながら書きます。

この頃、クローズドデビューは一応ダートで果たしていたのですが、
自分の車でクローズドを走ったことはありませんでした。
結果的にはこの1週間後にジムカーナデビューということになったわけですが、
この講習会の申し込みは随分早かったような気がします。
しかも定員オーバーの場合は抽選だったのですが、見事(?)当選したワケです。

まず、申し込んだ理由としては、クローズド走行への心と体(車)の準備になれば良いかなと思っていました。
日光サーキット走行の同乗体験をして以来、いてもたってもいられなくなったのですが、
ジムカーナやサーキットって競技じゃないですか。
要するに競争です。
速い、遅いがモロに出てしまうワケです。
初心者がイキナリ速く走れるワケがないというのは頭ではわかっていても、
なんとなく恐いですよね?
そこで、このJAFの講習会を偶然見つけて申し込んだワケです。
安かったし。(笑)
内容には「滑りやすい路面でのブレーキ・運転と反応等」とあり、
これはクローズド走行のブレーキングに役に立つかな、と。
まぁそれ以上に自分の車で何かしらのトレーニングに参加するというのが意義がありそうに思えましたから。


さて、当日の話に移ります。
実はこの朝、ちょっとしたネタが。。。(笑)
クローズド走行当日の朝には、ナゼかネタに出会ってしまう僕です。(謎)
朝は早めに出て高速を使って行きました。
早めに到着しそうだったので、途中のサービスエリアに寄り朝食を取ることに。
朝食を調達し、車内で食べようと思って車に戻ってきたその時!!!



えっ?何コレ?
ぶつかってない?
どうしてこういう状況になったのか理解に苦しむ。
というか、この状況を発見した僕は、どのような行動を取れば良いのかワカラン。
とりあえず、買ってきたあんまんを車内で食べながら、どうしようか悩んでいました。
すると前のマツダのMPV(だったかな?)の持ち主(老人の集団)が戻ってきて、そのまま行ってしまった。。。
どうやら後ろの車にぶつかったことには気が付いていなかったらしい。
結局、僕は何もできなかったワケですが。。。(汁)
さて、僕なりに状況を想像すると。。。
おそらく
老人が運転するMPVがバックで駐車しようとする。

後方不注意で後ろのマーチと接触。

タイヤ止めで車が停まったと老人は勘違い。
というカンジではないでしょうか?
う〜ん。。。(汗)


さて、話は肝心の講習会の内容に移ります。
まず大まかな内容として、
@車の日常点検の仕方
A急ハンドル体験
B急ブレーキ体験
Cパイロンスラローム
D定常円旋回
がありました。
本当はもうちょっと細かく分かれていたんですが、まぁこんなカンジです。
で、参加していた人のカンジとしては普通のおっちゃん、おばちゃんが多かったですね。
いかにも免許取立ての人とかスポーツカーに乗った若い人もいましたが。
車はセダン系が多かったですね。
注意書きで、背の高いRV系の車は参加不可とあったせいでしょうか。
↑背の高い車は急ハンドルで転倒する可能性があるので。
まぁ、この参加メンツを見れば、競争とかカッコイイ・悪いは関係ないというのがご理解頂けると思います。
自分のプライドが傷付くのがイヤな方にはお薦めのイベントですね。(皮肉)
まぁ、本当にプライドが高い人は「このオレがそんなチンケなモンに出るワケね〜だろ!」
ってカンジかもしれませんが。(激しく皮肉)

さて、@について。
これは基礎的なことが多かったですね。
タイヤの空気圧・パンク・磨耗具合のチェック方法とか、冷却水、フルード系のチェック方法とか。
僕も知っていたことが多かったです。
他にはエアバックが実際に開くところを実演してくれましたね。
「へぇ〜、あんなふうに開くんだぁ。」ってカンジでした。
言葉で表現すると、まさに爆発でしたね。
できればエアバックは無用のものであって欲しいですね。
あっ、あとは正しいシートポジションとかも教えてくれました。
一般の人には案外誤解されているんですけど、「楽な姿勢=安全な姿勢」とは限らないんですよね。
硬いことを言うと、変な姿勢で運転してると突然のトラブルに対応できないとか、
事故った時にダメージがデカくなるとかですね。
自分だけがケガするだけならまだ良いですが、他人を巻き込むのは避けたいモンです。
あとは。。。スポーツ走行する人にはシートポジションがどれだけ大切かわかっていただけると思いますが、
運転姿勢(シートポジション)はかなり大切です。
クローズド走行では想像を絶する程の横Gが発生します。
見栄張って「オレって足長いからシート下げてるんだ♪後部座席狭くてゴメンね☆」
なんてヤツは極端な話、コーナリング中にステアリングに手が届かなくなります。
まぁちょっと大げさに言いましたけど、コーナリング中にステアリングの切り足しができなくなるのは事実です。
切り足しってホントはあまり良くないんですけど、ミスは誰にでもありますし、
アンダーが出てそのままコースアウトしたりクラッシュするくらいなら、切り足して回避した方が賢いでしょ?
と、まぁコレくらいシートポジションは大切ですよ、ってことです。
4点式のシートベルトも同様です。
あれも自分用にしっかり調整して初めて効果の出るものです。
適当に付けてるだけじゃ、ただのドレスアップパーツに過ぎません。
まぁココまで読めばわかると思いますが、走ってる人にとって
他人に自分のシートを動かされるのは、実はかなり有り難くないことなんですよね。

シート位置、角度がズレるとステアリングのチルトから4点式の長さ調節まで全てやり直さないといけないので。
話はそれましたが、車のメンテナンスに自信がない人には、この@の項目は役に立つと思います。
冷却水の漏れに気が付かずにエンジンブローしたなんて人も実際にいますので。



僕のゼッケンは1でした。早めに到着してしまったからです。(^^;


次、Aについて。
これは口で説明するのは難しいんですが、30〜40km/hで走行中に目の前の信号が点灯するんですが、
その合図で指定された位置へ急ハンドルで回避しろ、という練習でした。
これは運転テクニックがどうのこうの、という項目ではなく、
「スピードが出てない方が緊急回避もラクでしょ?」という趣旨の練習でしたね。
一般道を走っていると、「たかが10km/hオーバーだろ?」みたいなカンジで
ついついスピードを出してしまうこともあると思いますが、
そのたかが10km/hの差でもギリギリで避けられる事故もあるということですね。
クローズド走行では進入スピードを10km/hも勘違いしたら、
間違いなくクラッシュする
というのはおわかり頂けると思います。



このようにパイロンが並んでいて、車がある地点を通過すると
「右に避けろ」とか「左に避けろ」とか信号で合図されます。



このワーゲンに乗ってる人は多分ジムカーナか何かをやってる人だと思います。
動きがキビキビしてましたし、車も一見ノーマルに見えますが、シブイところに手が入ってました。


次、Bについて。
これは結構面白かったですね。
まず一つの練習方法は、一定速度で走行中に信号が点灯したら
とにかくフルブレーキで停止する、というものでした。
もちろんABS付き車はABSが作動しますし、ABSなし車はロックします。
今の車は標準装備でABSが付いている車がほとんどですし、
これから出てくる車も間違いなくABS付きになるでしょう。
んで、一般の人ってABSが作動するとビックリしてブレーキを緩めてしまうんですよね。
「ブレーキが壊れた!」と勘違いする人も多いようです。
ここでは、恐がらずにフルブレーキしましょう、という練習でした。
またABSなし車では人間の足でABSと同様の操作をしましょう、という趣旨です。
しかし、このBの項目、練習はこれだけではありませんでした。
次に用意されたのはビニールシートと洗剤&水でした。
どうやら車の片輪だけをこの滑るシートの上に載せ、そこでフルブレーキをかけようという練習のようです。
今回は右輪を滑るシートの上に載せました。
ABSなし車でフルブレーキをした場合。。。皆さん、どうなるかわかります?
答えは半時計回りにスピンします。
解説しますと、左輪はしっかりグリップしているので順調に減速しますよね?
しかし右輪は低μ路なので簡単にロック、ツルツルと流れていくのために減速できないわけです。
それで半時計回りにスピンするワケですね。
ところが、ABS付き車の場合はどうでしょう?
右輪のロックに制御が入るために激しいスピンを避けることができます。
ただし、若干ですが左を向きます。
この動きをステアリング操作で修正すれば安全に停まれるワケですね。
このステアリングの修正は、ある意味カウンターのようなものですね。
というようにABSは左右のタイヤを別々に制御することができます。
またABSは、ただ制動距離を短くするだけでなく、減速時にステアリング操作で
危険を回避してください、というものなんです。
つまりABSは画期的なシステムですが、最終的な危険回避はドライバーの判断ですよ、ということです。
タイヤがロックしていてはステアリング操作では危険回避できないですモンね。
僕はこの練習でABSオンとABSオフの両方で練習してみました。
ABSオンについては、リアが出るのはダートで経験済みだったので、割りと簡単にステア操作できました。
ABSオフについてはロック直前のところでブレーキの踏力をコントロール、
同時に微妙なステア操作で車体の向きを真っ直ぐに保つことができました。
まぁコレは30km/hとか相当遅い速度だからできたことなんですけどね。
でもクローズド走行にも、この経験は絶対に活きてきます。
クローズド走行でのABS使用については賛否両論ありますが、
少なくとも一般の人が一般の道を走る場合は、全面的にABSを活用した方が安全だと断言できます。
それくらい今のABSは優秀です。
また自他共に認めるブレーキングの達人の左足であれば、高性能なABSにも勝るかもしれませんが、
「オレってブレーキング上手いゼ☆」という勘違い君がABSをキャンセルして暴走してるとどっかに刺さります。
どうしてもABSは自分には合わないとか、将来はプロ級になりたいという人はABSキャンセルも良いかもしれませんが、
「趣味の範囲で楽しく走りたい」という人はABS付きでも何ら問題はないのでしょうか?
ABSを使いこなすというのもドラテクの一つですからね。
ただ、たま〜にキャンセルして走ってみてあれこれ試すのは良い経験になるかもしれません。



こんなカンジです。シートに水をまいて滑りやすくしてます。



ABSのキャンセル方法。ここを開いてABSのリレーを抜けばキャンセルできます。
ただしくれぐれも保険には注意してください。
保険の契約違反で事故を起こしても保険金が出なくなるかもしれません。



黄緑色のがリレーです。抜きます。


抜くとこんなカンジ。ABSのリレーを外すとメーターの警告等が点灯します。


Cについて。
パイロンスラロームですね。
バスケ部とかの練習で言うところのジグザグドリブルでしょうか。
これだけでもジムカーナに向けての練習になると思います。
僕はジムカーナデビュー前だったんで、たったこれだけの練習でも新鮮でしたね。
印象的だったのは旋回時ステアリングが異常な程重くなることでしたね。
で、タイヤがもう「ニョリニョリニョリ!!!」ってなるカンジが伝わってくるんです。
なんでしょうね?消しゴムでゴシゴシこすり付けるような感触です。
んで、普段は絶対に地面に触れないようなタイヤの面が削れるんですよね。
これで一つ納得です。
走るとタイヤがこんなふうにゲジゲジになるんだぁ?ってね。(笑)
タイヤのサイドがツルツルでピカピカの人が「オレって走り屋だからさぁ♪」みたいなこと言ってきたら
鼻で笑ってやりましょう。

さあ最後。D定常円旋回について。
これはドラテクの練習方法などで良く取り上げられていますよね。
ここでは、いわゆる「アンダーステア」を体験しようというものです。
始めは一定速度でグルグル円を回っているんですが、徐々にスピードを上げていくと
ステアリングの舵角は同じなのに遠心力で外に膨らんでいきます。
これがアンダーステアですね。
ちなみにFR車の場合、この状況でさらにアクセルをガバッと開けるとリアが流れていきます。
これはアンダーステアの状態からオーバーステアに移り変わったワケです。
さて私、この練習でも果敢に(?)攻めたワケですが、
結構恐くなるくらいのスピードを出してもアンダーステアは出ませんでした。
半径の小さい円なんで、スピードのワリには結構な横Gなんですよ。
しかしここで恐がっていては練習になりません。
続けて徐々にスピードを増していきます。
そして(何Rの円だったかは忘れましたが)40km/hくらいになったときアウトに膨らみました。
かなり恐かったです。
反射的にアクセルを少し緩めました。
まぁ、この時の対応として、
@ステアリングの切り足しをする。
Aアクセルを(ゆっくり)緩める
があります。
ここで僕はAを取ったので何とかこの状況を切り抜けることができたワケですが、
このとき恐がってアクセルを一気に完全オフ、もしくはブレーキをかけてしまうと
恐らくタックインでスピンしていたと思います。
実際にスピンしてしまった参加者もいました。
結論としてこの項目で感じたこと。
AE111のS/S車はかなりの領域まではアンダーステアは出ない、ということですね。
この車に関して「アンダーが強い」とか暴言を吐いている人がいるとすれば、
その人は
・自らの操作ミスで車の限界を下げている。
・変な足回りのセッティングをしてしまった。
・かなりの腕前の人(自分の速度領域が車の能力を超えてしまった人)

のいずれかでしょうね。
「お前がヘタだからそう思うだけだろ?」って言う人はそれでも良いです。
僕も自分の体験を通してこのように感じただけですから。
ただ、ロクに走りもしないで「FF車はアンダーの傾向が強い。」、
「FFよりもFRの方がカッコイイ。」とか評価を下すのはいかがなモンでしょう?
現代のスポーツカーの限界ってのは、実は自分が思っているよりも高い位置にあるもんですよ。
一般の人なら無謀な運転はしないでしょうから、100%車に頼り切ったドライビングでも大丈夫でしょうが、
テクニックがないのに無茶するタイプなら、車の咄嗟の挙動には対応できないでしょう。
アンダーステアorオーバーステアが発生 = 事故
という方程式が成り立ってしまいます。
足回りのチューニングは車の限界を引き上げることができますが、
咄嗟の挙動をコントロールすることができない人にとっては、事故った時のダメージをデカくするだけではありませんか?
まずは自分の体でアンダーステアとオーバーステアを体験してみましょう。
FF車だって操作次第でオーバーステアは出せます。
頭で理解しているのと実際に体験するのは大違いですよ。
頭で想像するのは恐くないけど、自分の運転で初めてこれらの挙動を体験するのは死ぬ程恐いはずです。
何度も言いますが、かなり恐い領域まで踏み込まないと変な挙動を起こさないのが、現代のスポーツカーです。
ワザと車が不安定になるような操作をすれば話は別かもしれませんが。
↑初心者のウチはこれでミスするのだと思います。
逆にジムカーナなどは、不安定な状態を意図的に作り出して速く走りますが。



定常円旋回の様子。パイロンで円を作っていますね。


まとめ
さて、今回の結論としては、この講習会はかなり内容の濃い講習会だったと思います。
まず第一にJAF会員は参加費3000円と激安!しかも昼食付き。
JAFの係員の対応も親切。
安全性も確保されています。
時間も結構長い。
すでに何かしらのクローズドデビューされている人には物足りないかもしれないですけど、
それでも何かしら得るものはあると思いますよ。
でもそれ以上に、僕は
「サーキットとかジムカーナには興味があるけど、何となく恐いなぁ。」
と悩んでいる人に絶対お薦めします!

安い・安全・恥ずかしくない、とメリットが揃っています。
前にも書いたように競争ではありませんし。
別にスポーツ走行に興味がない人も、安全のために受けることをお薦めします。
デメリットは定員オーバーの場合は抽選に当選しなければならないということでしょうかね。。。
これは運です。仕方ありません。
あと若い人に多いんですが(自分もですが(^^;)、
「そんなオッサン、オバハンばっかの所にオレが一人で行けるかよ!」
みたいな若い人が結構います。
自立してください。(笑)
現地で見知らぬオジサンに話しかけて仲良くなってみるくらいの事をしてください。
そうすれば、オジサンも
「おっ、コイツはなかなかカンジの良い若者ではないか。まだまだ日本も捨てたモンじゃないな。」
と安心して仕事に精を出すことができ、日本経済も明るくなるワケです。(謎)
ただし、爆音マフラー&エグいエアロなんかを纏っていると、周囲から激しく浮くことこの上ないです。
注意してください。(笑)
以上、管理人の体験談&アドバイスでした。


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2005.1.2(日)更新

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