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シリンダースライドピンのラバーグリース塗り直し


サーキット走行の翌日、とあるサイトの作業オフに参加しました。
実はサーキット走行の後、ブレーキの感触に違和感を感じていたので、点検してみようと思いまして。
エアを噛んでいたというのもあるんですが、それだけではなく、
ペダルを踏み込むときに重いワリには効かないという感触でした。
そこで、ブレーキのエア抜きのついでにブレーキパッド周りもチェックしました。
パッドについてはリアはサーキットを走ってもほとんど減らないし、特に問題はなかったのですが、
フロントは少しパッドが砕けていた部分もありました。
しかし、問題はそれだけでなく、フロントの左右でパッドの減りに異常な差があることが発覚。
具体的には、運転席側の外側のパッドだけが他の3枚に比べて3mmくらい薄くなってました。
一目ではっきり確認できるくらい偏磨耗するのは異常な事態です。
これはただ事ではないということで、同じオフに参加していたメカに詳しい方に意見を求めました。

で、結果はキャリパーのシリンダースライドピンの固着でした。
キャリパーには上下に1本づつシリンダースライドピンがあり、これにはラバーグリースが塗布してあります。
今回はこのグリースが何らかの原因(熱のせいか?)で固化し、そのために固着したようでした。
ブレーキをかけている間はピストンがパッドを押すため、当然キャリパーは押さえつけられています。
ブレーキをかけていない走行中はローターとの摩擦でピストンが押し戻され、
パッドとローターの間にごくわずかな隙間ができます。
今回の場合ではスライドピンの固着のため、キャリパーの動きが渋くなっていました。
ピストン側(内側)は問題なかったのですが、外側のパッドは軽くおさえつけられていた状態、
つまり、ブレーキを引きずった状態でした。
安全面でも経済面でもスポーツ走行の面でもデメリットしかありませんので、きちんと対処しておきました。

では順を追って作業を説明しましょう。
詳しいことはカローラ・スプリンター修理書の12-21ページに載ってます。

1、ジャッキアップ&タイヤを外す

2.キャリパー上下のネジを外す

3.シリンダースライドピンを外す

4.シリンダースライドピン&ブーツ内部の清掃

5.ラバーグリースの塗布


という流れです。
基本的にはパッド交換の手順とほとんどかわりませんので、
パッド交換やエア抜きの作業の時にはついでにチェックしておくと良いと思います。
パッドが偏磨耗すると危険ですしね。
せっかくお金を払って買ったパッドが長く使えないのも損ですし。



サーキット走行前のエア抜きの時には特に異常は見られませんでしたので、
サーキット走行中に症状が悪化したのかもしれません。
軽くですが、片輪だけブレーキを引きずっている状態で走っていたとは。。。
これではタイムも伸びませんよね。


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2005.1.4(火)作成

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