アマゾン タイムセール開催中

アーシング


世の車好きの間では異常な程広く知られているアーシング。
このページで改めて書かなくても、おそらくもっと詳しいサイトがあると思いますが。。。

元々はオーディオ系の言葉でアースラインの強化から来ているようです。
車で使われる電気は、まずバッテリーから出て各部の電装品を通り、最終的にバッテリーのマイナスに戻ります。
しかし純正アースのままでは、電気抵抗の多いボディーをアースとしているために
使い終わった電気をスムーズに戻してやること苦手なようです。(ホントか?)
また特に古い車では純正アースの容量が少なく設計されている上に、
アース接点の劣化、酸化などによって、さらに電気抵抗が大きくなってくるようです。
そこで、よく電気を使う部分からバッテリーのマイナス端子までを、
アース線で直接つないで電気の流れを良くしてやろうというのが狙いです。

一般的に言われているメリットとしては
@アイドリングの安定
A始動性の向上
Bヘッドライトの光量アップ
C各種オーディオの音質向上
D低・中速トルクのアップ
E高負荷時の電気機器の負担の軽減
などがあります。
特に注目したいのは電気抵抗が少なくなることによる点火系へのメリットですね。
またオーディオの音が良くなるというのは、ECUなどが原因のノイズを軽減できるとも言われています。
デメリットは車重が増すということくらいでしょうか。
まぁ本当に効果があるのかわからないものを取り付けて、余計なトラブルを起こす可能性もありますが。。。
アースケーブルは見た目よりも意外に重く、僕がが使用しているものは2〜3kgありそうです。
配線時の注意点としては、エキマニ近くには通さないこと。
アースケーブルは当然のことながらある程度の熱対策はしてあるりますが、
それでもエキマニの熱には耐えられません。

アースケーブルは様々なものが売られていますが、比較的価格の安かったDaikei DIRECTEARTH KITを取り付けました。
価格は量販店で6800円。



アーシングのポイントは、いろいろ考えた結果
@ディストリビューター
Aオルタネーター
Bイグニッションコイル
Cエンジンヘッド
の4カ所に施しました。


ここでマメ知識ですがオルタネーターもダイナモも両方とも発電機の意味ですが、
現代の新しい車は皆直流の方なのでオルタネーターです。
交流がダイナモ。


バッテリーのターミナル。



ディストリビューター、通称デスビへのアース。



オルタネーターへのアース。わかりにくいがオイルゲージの近くに1本通しました。



イグニッションコイルへのアース。



エンジンヘッドへのアース。


肝心の効果ですが、体感するほどの効果はないように思えます。
先入観で低速トルクが若干増したような気がしましたが。。。
そもそもアーシングするときってバッテリーを外しますよね。
そうすると当然のことながらECUもリセットされるワケですし、
そんな状態で「低速トルクが〜〜〜」とインプレすることの方がナンセンスかもしれません。
比較はイコールコンディションで、というのが基本です。
それでもパワーチェックなどで低・中速トルクがカタログ値よりも明らかに
増していることから効果はあると言えるかもしれませんね。
燃費には大きな差は見られませんでした。
まぁ燃費などというものはドライバーの気分や道路の混み具合などの不確定要素が多すぎるので
単純に数字では比較できないと思いますが。。。

まとめとして、新しい車にアーシングを施しても劇的な効果はないということでしょうか。
古い車であれば純正のアース接点の酸化や、ボディーの腐食による電気抵抗の増加などが
出てくるため、効果は大きいかもしれません。
また店の店員にも言われたことですが、
「安物のアースケーブルでは重量が増えるだけで、大きな効果は望めない。」らしい。
店側の販売促進のように思えますが、確かにそれもあるかもしれません。
しかし、アースケーブルに多額のお金をかけてしまっては、
「手軽にできるチューニング」という趣旨から外れてしまうような気がします。
消極的なことばかり書いてしまいましたが、ボディーの腐食などによる時間的な
電気抵抗の増加を防ぐことができるという面では、
新しい車でも数年後には差が現れるのではないかと思っています。

私は車も電気も素人なんで、実際に電圧や電流を計測して云々いうことはできません。
デキる人のページでは点火波形などを実際に測定して議論していますが、
本来はそういう姿勢でないと、メーカーや量販店にカモられるだけの客に成り下がってしまうかもしれませんね。
でも考え方の切り口を変えれば、別にアーシングの効果なんて得られなくても良いと思うんですよ。
つまり、巷で有名なチューニングに対して自分なりに勉強できれば良いのかな〜と。
今回はそれがたまたまアーシングだったワケですが、
やってみよう!って思ったら、アーシングって何ぞや?から始まって、
車の電気の流れを勉強したり、商品を吟味したりするじゃないですか。
そして商品を買ったら取り付けるわけですが、 エンジンルームをじっくり眺めて
「デスビってどの部品?」とか「ここに繋げたら効果あるかな?」とか頭を使うわけですよ。
工具だって必要になれば買いますよね。
そういう一連の作業ってとても大事だと思うんですよね。
だから効果なんてなくても良いんです。
例え後々取り外すことになっても、覚えた知識はムダにはならないですし(間違ってなければ)、
覚えた作業もムダにはなりません。
工具も手元に残ります。

くれぐれも、

「何かワカンナイけど良さそうなので買いました。」

「工賃払って取り付けました。」

「ん〜、何か良くなった気がするなぁ。」

なんてコトがないようにしたいものです。
だって大事なお金を使うんですからね。
何かを得ないと損です。
僕はこの当時、工賃払って取り付けてもらいましたが。(汗)


取り外した理由

1.被覆が変色して汚くなってきたから。
2.作業の邪魔。(爆)
3.軽量化(笑)


アマゾン タイムセール開催中


2005.1.10(月) 更新

TOP