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米国株は日本株より難しくて危険?

<概要>
・米国株は簡単に購入できる。
・米国株は日本株より値動きが読みやすい。


<米国株の印象>
株式投資というと、最初は日本株から始めるのが一般的と思います。
そこで米国株まで手を伸ばす人はあまり多くありません。
私もそうでした。
なぜか?
理由は大体2つに集約されます。

①買うのが難しそう。
②個人投資家が手を出すと損しそう。

しかし、実際に米国株投資を始めてみると、
実際には簡単に購入でき、私の場合は運用の調子も日本株より良い結果となっています。
以下に状況をまとめていきます。





<米国株は簡単に購入できる>
「簡単に購入できる」の簡単の意味は2つあります。

①手続きの面
私は楽天証券を使用していますが、
複雑な手続きが必要なのかと思いきや、ほぼ日本株を購入するのと同じでした。
少し違う点といえば、日本円をその場で米ドルに換金して購入するか、
前もって換金しておいた米ドルで購入するかの違いくらいです。

②必要金額の面
これは意外な面ですが、実は米株は1株から購入できるので、
数千円~10万円以下で大抵の株を購入できます。
これに対し、日本株は100株からしか購入できないので、必要額は数万円から数十万円が必要です。
(実際には日本株も単元未満株を購入できる証券会社に口座を開設すればできるが、
指値ができないなどの制約あり)

具体的な例を見てみましょう。(2021年8月18日現在、1ドル110円として計算)
(米国株)
コカ・コーラ1株 約6,300円
アップル1株 約16,500円
マイクロソフト1株 約33,000円
アマゾン1株 約350,000円

世界的に有名な企業の株が5万円以下で購入できてしまいます。
コカ・コーラに至っては1万円でお釣りが来ます。
まれにアマゾンやアルファベット(Google)のように30万円くらい必要な企業もありますが、
基本的に米国企業は株価が上がって必要最低金額が高くなって
個人投資家が手が出しにくい状況になると、
数万円以下で購入できるように株式分割を行ってくれます。


(日本株)
パナソニック100株 約130,000円
イオン100株 約300,000円
トヨタ自動車100株 約970,000円
ファーストリテイリング(ユニクロ)100株 約7,400,000円

ユニクロ株買いたい人、最低でも740万円必要です。
誰が購入できますか?
トヨタ自動車、優良企業で安心に思えます。
でも約100万円必要です。
買えませんよね。
パナソニックの13万円が安く見えますね。
イオンは私も持っていますが、持ち続けるのも
まあまあ勇気が必要です。

なぜこんなに日本株は高いのか?
単元株(最低購入単位)が100株というルールがあるからです。

ということで、米国株と日本株、どちらが買いやすいか?と言うと
必要金額の面では実は米国株の方が購入しやすいです。
(ミニ株、プチ株などの単元未満株を扱っている一部の証券会社を使えば日本株も1株から購入できます。)





<米国株は利益を出しやすい>
これは語弊があるかもしれませんが、私が実際に米国株投資を行ってみての感想です。
日本株よりも米国株の方が値動きが素直、
と言うか米国株の中の優良株は基本的に長い期間でみれば単調な右肩上がりなので
買って放っておけば大体上がる、という感じです。(乱暴な言い方ですが)

具体的なデータを見てみましょう。

日経平均 過去5年

大体右肩上がりになっており、優秀ですね。
2016年の16,500円から2021年の27,500円で約60%くらい値上がりしています。


では米国のダウを見てみます。
ダウ過去5年

これも右肩上がりですが、上昇率は日本より良いです。
2016年の18,200ドルから2021年の35,500ドルなので95%くらい値上がりしています。


ダウは企業数が少ないので比較に出すのは少し乱暴かもしれません。
そこでもう一つ、米国を牽引するハイテク企業の集まり、ナスダックを見てみます。
ナスダック(ナスダック100)過去5年

2016年の4,500から2021年の15,000まで上昇なので
3倍以上の値上がりしています。

ソフトウェア分野のハイテク株の流行、という面もありますが、
ナスダック銘柄ならいつ買っても放っておけば上がり続ける、というのが見てわかると思います。
日経平均は買う時期によっては損です。
実は大きく上がっているのはここ1年くらいです。
もちろん、これは過去のデータであって、今後も米株が上がり続ける保証はありませんが。

もう少し中身を見ていきましょう。

トヨタ自動車過去5年

日経平均と似た形ですね。
一応右肩上がりですが、2016年から2020年まではほとんど横這いです。

パナソニック過去5年

。。。
上がってなくない?

任天堂過去5年

すごいですね。
2016年から2021年で3倍くらいになっています。
確かに業績も好調なのでで株価上昇も頷けます。
でも、何かチャートがガタガタしていて安定感がありません。
買う時期によっては損します。





では米国株、ナスダック銘柄のうちのGAFAMのA、G、Mを見てみましょう。
アップル過去5年

右肩上がり、しかも5倍です。

マイクロソフト過去5年

もっときれいな右肩上がり。
これも約5倍です。

Google(アルファベット)過去5年

やっぱりきれいな右肩上がり。
これは約3.5倍くらいでしょうか。

このチャート形状を見ても
「日本株よりも米国株の方が危なそう」
と思いますかね?
日本株の方が今後を予想するのが難しそうだと思いませんか?





もちろん、今後アップルやマイクロソフトが急激に業績悪化して株価が下落する可能性もありますが、
その辺はスマホのシェアやパソコンのOSのシェアなど、
世の中の流れを見ていれば簡単に感じ取れることです。
また、アップルとGoogleを両方買っておけば
iPhoneのiOSとアンドロイドスマホのシェアがどう動いてもトータルでは変わりませんし、
マイクロソフトとGoogleの両方を持っておけば
マイクロソフトのExcelのシェアがGoogleのスプレッドシートに食われても
トータルでは変わりません。

心配すべきなのは、例えば中国企業など新たな勢力が
独自のスマホ本体やスマホOS、パソコンのOSなどを開発し、
それがみるみる世界シェアを奪い始めた、などという状況ですが、
その辺も世の中を見ていれば気が付くことはできると思います。
例えば身近な友人がiPhoneではなく、
ファーウェイとかシャオミとかOPPOを使う人が増えてきた、など。



<米国株でも注意は必要>
ここまで調子の良いことばかり書いてきましたが、
米国株、特にナスダック銘柄なら何を買っても良い、というわけではありません。
例えばインテル。
パソコンのCPUなどの部品を作っていてシェアも高い有名な会社です。
それなのに。。。

インテル過去5年

チャートガタガタですし、株価も2倍になるか、ならないか、くらいです。
業績は毎年売上微増で利益率も20%以上あり、
悪くはないはずですが。。。
株価というのは人気投票と似たようなもので
必ずしも業績や収益安定性とは連動しません。
この辺りはライバル企業のAMDの伸びが効いているのかもしれません。

AMD過去5年

やはりライバルのAMDは順調に伸びています。
株価はなんと約12倍です。
業績は売り上げは右肩上がり、
利益はここ数年で赤字から黒字転換したところです。

このあたりのインテルとAMDの対決は私も実生活の中で実感があります。
例えばパソコンを買うとき、
今まではAMDは性能の劣る安物で物好きが選ぶメーカーという印象で
当たり前のようにインテル製を選んでいました。
それがここ1~2年はAMDは性能でインテルを上回り、
値段もインテルより安い、ということで
インテル製のCPUを積んだパソコンを選ぶ理由が無くなってしまいました。
このあたりの状況が株価にも反映されているのだと思います。
AMDはCPUだけでなくグラフィックボードも自社で作っていますし。
インテルはグラフィックボードを作っていないのでNVIDIA製を採用、
AMDはパソコン1台売れたらCPUとグラフィックボード(搭載なら)がセットで売れますが、
インテルはパソコン1台売れてもCPUだけでグラフィックボードはNVIDIAの売り上げになってしまいます。
その辺もあってか、インテルは自社でSSDも作っていますが、
性能の割に価格が割高で、インテルSSDを買おうとはあまり思いません。

インテルとAMDの関係については、私がパソコンが好きなので
業績や製品の性能まで言及しましたが、
どの米国の中でも企業の株を買うか?という面では
①チャートがきれいな右肩上がりか?
②実生活の製品でも圧倒的なシェアを持っていて、
 一度客を捕まえたら簡単に離れられないビジネスモデルを持っているか?
 (ソフトの使い方に慣れたので、もう他のメーカーには移らない、など。)
あたりをチェックして買えば、比較的安全に利益をあげられると思います。

GAFA(GAFAM)はもう古い、もうオワコンなどと言われる場面も見かけますが、
テスラやZOOMなど博打性の強い銘柄よりは
まだGAFAの方が安全に利益を上げられるのではないか?と思います。


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2021.8.18(水)更新

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