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NISAとつみたてNISAどちらを選ぶべきか

<概要>
・NISAかつみたてNISAどちらが良いかは人によって異なる。
・何を買いたいか?いつ売る予定か?いくら購入するのか?などがポイント
・1度決定すると1年間は変更できないので慎重に。


<NISAとつみたてNISAの注目すべき違い>
NISAとつみたてNISA、どちらにすべきか相談されることがあります。
一言で言ってしまうと、
「どちらが良いかは人によりけり」
なのですが、それでは回答になっていないので、私の考えをまとめます。

まず、NISAとつみたてNISAの基本情報は下記の通りです。
楽天証券の解説ページ

よく言われるのが、
・つみたてNISAの方が非課税となる期間が長い
・コツコツ積み立てる方が安全なんでしょ?
・年間投資上限についてNISAは120万円もあるけど、そんなにお金ないし
だからつみたてNISAの方が良いんでしょ?という流れです。
これは半分正解ですが、ちょっと考える視点がずれています。
上記の楽天証券のような特徴の一覧表を作ってしまうと、
数値が良い方を選んでしまうような、テストの回答のような思考パターンになってしまいます。

私がNISAとつみたてNISAを両方使ってみて
「これを重要視しいて選んだ方が良い」
と思うポイントを書きます。



<購入したいものは何か?>
株を購入したいのか?投資信託を購入したいのか?が大きなポイントです。
NISAはどちらも購入可能ですが、つみたてNISAは投資信託のみです。
さらにその投資信託もつみたてNISAの方が選べる種類が少ないです。

つまり、株の利益を非課税にしたいなら、NISAでなければなりません。
ただし、たまに誤解されますが、
つみたてNISAを選んだら株を購入できないという意味ではありません。
つみたてNISAを選んだ人でも株は購入できますが、
非課税の制度を利用できず、普通の口座(特定口座など)で管理され、
売却益が発生した場合は税金がかかる(本来はこれが普通のこと)というだけです。

株を買いたい、ということは
自分で好きな銘柄(会社)を選んだり
株主優待が目的だったり、
いろいろ勉強して会社の業績を調べたり、
自分の考え、自分の判断で行動したい、という人の考えのはずです。

これに対し、投資信託は一定の趣旨で株をセット販売にした
福袋のようなものです。
中身の種類と量が必ずしも自分の好みの物とは限りませんし、
選ぶ楽しみがあまりありません。
また、投資信託は人(会社)を介する分、手数料(維持費)が発生します。

ということで、株を購入したい(自分であれこれ選びたい)ならNISA、
投資信託(お任せセット)が良いならつみたてNISAという選択が良いと思います。



<購入の方法はどうか?>
基本的にはNISAは自分が考えたタイミングで都度注文します。
これに対しつみたてNISAは自分が決めた金額を毎月自動で積み立てます。

しかし、ここにも誤解があります。
NISAでも積み立て形式で投資信託を購入することができます。
そしてさらに、先に述べたように、
NISAの方がつみたてNISAよりも選べる投資信託の種類が多いです。
ただし、非課税期間がつみたてNISAの20年より短く、5年です。

なので、「とにかく積み立てしたい」という理由だけなら
NISAでも可能です。


<いつ売る予定なのか?(何の目的の資金なのか?)>
本当はこれが一番大きい判断基準かもしれません。
老後の資金のように、
「何があっても絶対に途中で売らない」
という目的なら非課税期間が長いつみたてNISAが向いています。
5年以上、20年とかそれくらいのスパンの話です。

これに対し、5年以内に売る可能性が高いならNISAが良いと思います。
例えば車の買い替えや住宅購入の頭金、子供の学費などで
大金を計画的に使わなければならない時などです。
これらのタイミングでは、株や投資信託をいくらか売って
ローンを減らすべきか悩むことになります。
ローンの金利と資産運用で増えている(減っている)利回りを比べて
どっちが得か?どっちが安全か?を考えます。
ローンの金利よりも運用の利回りの方が良ければ
借金も貯金(運用)も両方する、という攻めの選択もありですし、
「なるべく借金を減らすのが普通でしょ」
と考えれば、資産運用はちょいちょい売る、というスタイルになります。



<投資したい金額は?>
これも一部に誤解があります。
上限金額について、つみたてNISAは年間40万円、
単純計算で毎月33,333円です。(1月から開始した場合)
月3.3万円の積立貯金。
単独で考えれば、まあまあ大きな金額、そんなに積み立てできるのか?ですが、
車の買い替えや子供の学資資金、自分の老後のための資金などトータルで考えると
なんやかんやでそれくらい、むしろそれ以上の額は常に積み立て必要になると思います。
むしろ少ないくらいかもしれません。

これに対し、NISAは年間120万円。
ここに誤解がありますが、これは年間120万円を株や投資信託を購入して保有し続けるという意味ではありません。
例えば1月に株を120万円分購入すればこの1回で上限ですが、
1月に株を30万円で購入して3月に40万円になっていたので一度売却、
その40万円で別の株を購入。
その株が8月に50万円になっていたので売却し、
この50万円で別の株を購入、となれば
これで30+40+50で上限の120万円になります。
120万円持っていなくとも、上限に当たってしまうのです。

なので、120万円という額は、想像していたほど途方もなく高額なわけではありません。
むしろ、ちょこまかと細かく売り買いしていると、逆にすぐに上限に当たってしまいます。

ということで、上限金額でNISAとつみたてNISAで判断する、というのは
ちょっと趣旨が異なっているかな、という感じはします。



<家族で口座種類を分けてみる>
配偶者、子供がいる場合はそれぞれの名義で複数口座開設するのがお勧めです。
口座種類の判断が付かないなら、自分はつみたてNISA口座、妻はNISA口座などとして様子を見るのも良いです。
ジュニアNISAにはつみたてNISAはありませんので(先述のように投資信託の積み立て購入はできます)
大人用の普通のNISAと同じような使い勝手です。(引き出し制限はありますが)
ちなみにジュニアNISAは将来廃止されてNISAになる予定です。


<まとめ>
あくまで個人的な見解ですが、上記より
私は基本的には通常のNISAをお勧めします。


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2021.9.5(日)更新

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