貯金の内訳を把握しておく
<概要>
・お金には自由に使えるお金と使用予定が決まっているお金がある。
・何にいくら貯めなければいけないのか？実際に貯まっているのか？把握することが大切。
重要度 ★★★★★
気の緩みで使ってしまわないために。
<考え方>
タイトルからすると「何を当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、
ファイナンシャルプランナーとしては、ただのオトク技だけでなく
家計管理の基本の記事も書いておこうと思います。
また、このブログではクレジットカードの活用を推奨していますが、クレジットカードは一種の借金です。
このため、お金の流れ、状態を正確に把握しておく必要があります。
本題に戻りますが、今貯めているお金のうち、
何のためにいくら貯めてあるものか見分けられるようにしておくことが大切です。
例えば今、自分に300万円の貯金があるとします。
まあまあ貯まっているように思えます。
でも、今乗っている車が10年落ちで、そろそろ買い替え時期だったら？
300万円の貯金は一気に減ってしまいそうです。
また、もし自分が一軒家を購入しようとしているところだとします。
この300万円から頭金を支払わなければなりません。むしろ300万円では少なくて不安になるくらいです。
つまり、お金は貯金の合計金額を見てはいけません。
①自由に使って良いお金がいくらあるのか？
②〇年〇月までにいくら貯めなければいけないうち、現時点でいくら貯まっているのか？
を把握することが大切です。
<具体的な工夫>
私が実践しているお金を見分けやすくする工夫としては下記のような方法があります。
①銀行口座を分ける
例えば
・日常用口座(引き出して良い)
・貯金用口座(目的の時期が来るまで引き出し禁止)
・引き落とし専用口座(公共料金、クレジットカードなどの引き落とし専用)
など。
この場合、振り込まれた給料をすぐに決められた額、各口座に振込する、
という運用にすると家計管理がしやすいです。
②資産の種類で分ける
例えば
子供の教育資金は学資保険、
老後の資金は積み立て年金、
家のリフォーム代のための貯金は株や投資信託など。
実際にはそのようにきっぱり分けているわけではありませんが、
ある程度は使用するタイミングとリスクのバランスを取って分配するのが良いです。
③Excelなどにメモする
例えば、240万円の車を10年ごとに買い替える場合、
毎月2万円貯金して5年目には120万円貯まっていなければなりません。
車検に12万円かかる見込みで来月車検があるなら、
月5,000円貯めたものが115,000円貯まっていなければなりません。
ちょうど昨日冷蔵庫を10万円で購入し、10年使えそうだな、と考えるなら
これから月800円くらい積み立てておかなければなりません。
でも実生活ではこれらの計画が同時進行しているので、合計金額だけ見てもわけがわかりません。
となると、貯まっている貯金の内訳メモが必要になります。
これをしておかないと、車の買い替え時などに貯金の合計額だけ見て
気分が大きくなり身分不相応な高い買い物をしてしまいがちです。
また、資産は全て現金で持つわけではありません。
先述の②のように、学資保険や株や投資信託などで持つ場合もあります。
これらが
「何のためだっけ？」
「いつ満期(または解約)するんだっけ？」
を忘れないためにも、メモが必要です。
ただ、把握が大事、管理が大切、といっても細かい作業が増えると大変です。
自分ができそうなメモの仕方、確認の頻度、金額の正確さを自分で決め、それを実践するのが良いと思います。
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2021.8.10(火)更新
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