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OER VTC、アンフィニ VVTC




OERというメーカーのバルブタイミングコントローラー。(Valve Timing Controller 通称VTC)
前のオーナーが取り付けたもので、定価は18000円のようだ。
VVTCは回転数のみによる制御であるのに対し、VTCは回転数だけでなくアクセル開度によっても制御できる。
高回転域で何rpmでVVTをオフにするかも設定できる。
VVTCに比べて配線が複雑で(たまたまかも知れないが)故障も多かった。



アンフィニのVVTC(VVTコントローラー)で、定価は15000円。
配線はVTCよりも簡単で、本体のトラブルも聞いたことがない。
レブリミットまでVVTはONのままであり、
アクセルオフにしても設定回転数までVVTはオンのまま。

パワーチェックのページでも少し触れたが、純正の状態ではアクセル開度、回転数、水温の
三つのパラメーターから判断してECUがVVTを高回転側と低回転側で切り替える。
VVTの切り替わりは一瞬であり、アクセルの踏み方のよっては、
ハイカム側に切り替わった瞬間には後ろから追突でもされたかのような急加速を体感できる。
またエンジン音の変化によってもVVTの切り替わりが確認できる。
VTCやVVTCは純正のVVTの切り替わりのポイントを任意に調節するためのものである。


この手の電子系パーツは基本的にECUをダマす形で機能を果している。
純正のECUからの信号を遮断して、VTCが設定値を元に勝手な命令を出すのである。
純正のVVTではECUは切り替わりにより燃調を行っているのだが、
VTCやVVTCを取り付けた場合はECUがVVTの切り替わりを把握できないので燃調は手動で行う必要がある。
つまり燃調ができない状態でのVTCやVVTCの使用は、その効果が発揮できるか疑問符付きである。
せいぜい見た目を楽しむアクセサリーという程度で、実際の性能は発揮できない。
それどころか燃調の狂いにより、かえってパワーが落ちている可能性も十分ある。
燃調は燃調コントローラーや社外のECUにより調整できるが、
社外のECUを入れるのであれば、始めからVTCなど必要ないだろう。
社外のECUではバルブのタイミングはもちろん、燃調、回転数の変化に応じた点火時期も調整できる。
本格的に車に手を加える気があるのならば、社外のECUの使用が正当なチューニングだろう。
細かい電子パーツをいくつも取り付けることによる、パーツ同士の干渉のトラブルも防げるだろうし、
何より純正ECUをダマすという好ましくない状況を避けることができる。
この手のパーツは、あくまで簡易的なパーツなのである。

車を購入した時点では燃調ができるようなパーツは付いていなかったので、
VTCを取り外して純正のVVTに配線をつなぎ変えるか、
燃調できるパーツを取り付けるか判断を迫られた。
初回の馬力測定の結果からもわかるが、燃調なしでのVTCは逆効果なのである。
他のパーツもそうだが、特に電子系パーツはポン付けでパワーが出るほど甘くはない。
それ自体がパワーを上げる役目をするのではなく、
むしろ調整するためのもので他のパーツの本来の性能を発揮することが役目であると思う。
燃調しないで吸・排気系に手を加えると、パワーダウンするどころかエンジンの寿命も縮めてしまうので、
その他のパーツを活かす意味でも燃調は絶対に必要である。
逆に言えば、燃調と吸・排気のバランスが取れていれば、
このパーツ一つで別物のエンジンのような吹け上がりを得ることができる。

アンフィニのVVTCは回転数のみによる制御だが、OERのVTCはアクセル開度によっても調整できる。
優先されるパラメーターはアクセル開度である。
つまり回転数が低くてもアクセル開度が大きければハイカムに切り替わり、
逆に高回転域でもアクセル開度が小さければVVTは切り替わらない。
しかし燃調のことを考えると、VVTの切り替わりのポイントが一定しなければ、
燃調コントローラーへの設定も非常に決めにくい。
そのため、管理人のVTCの設定はアクセル開度による補正は行っていない。
ある回転数に達したら、アクセル開度によらず切り替わる設定である。
こうなるとVTCのVVTCに対するアドバンテージなどほとんど存在しないように思える。
ここでバルブのタイミングも、燃調も完全な制御を行いたいと思い始めたら、
社外のECUの出番ということになるのだろう。


VVTCと純正VVTの共存
リンクにあるADC−TECHというメーカーのケーブルを用いると
VVTCと純正VVTを共存させることができる。
つまりアクセル開度60%以上であれば純正側でVVTがONとなり、
60%以下ではVVTCの設定値でVVTがONになる。
信号はとにかくONの信号が優先されるので、高回転域はONのまま。
共存のメリットとして、純正側でVVTがオンになったときの燃調がリニアについてくることがある。
ケーブルにはLEDもついているので、どのタイミングで純正VVTがONになるかも一目でわかる。
個人的には、この機能がかなり好きだった。(笑)
また現在の状況で純正VVTとVVTC側のどちらで制御を受けているかも一目でわかる。



VTCを取り外した理由
トラブルが多すぎる。
2年の間に本体故障3回、配線不良2回がありました。
サーキット走行中にトラブルでエンジンストールさせてしまう現象が頻繁に起こり、
堪忍袋の緒が切れた、というのが正直な感想です。
本体の故障はメーカー側の設計のマズさを感じますし、
配線不良は取り付けを行った店の作業レベルのいい加減さを感じます。
配線不良が原因で本体が壊れた、という流れかもしれませんが。。。
メーカー側は丁寧な対応をしてくれたのですが、
こう故障が多いのでは、もう使う気にはなれません。



VVTCを取り外した理由
燃調コントローラーを取り外したため、一度吸・排気系をノーマルに戻す必要があったから。


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2005.3.1(火)更新

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