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パワーチェック 2002年 6月 13日


1.目的
燃調セッティング、点火時期調整による結果を確認する。



2.原理

前回参照


3.方法


測定日時 2002年 6月 13日(木)
測定場所 スーパーオートバックスかしわ沼南町店
測定装置 DYN ローラー式
測定車両 平成11年式 AE111レビン BZ-R (走行約55000km)
タイヤ DUCARO REVSPEC (前輪5部山程度)
測定ギア 5速(6速MT)
主な変更点 VTC (3000rpm、アクセル開度 常にON)
TRD イリジウムプラグ 熱価7
スプリットファイア プラグコード
純正エキマニ サーモバンテージ巻き
アーシング
TRD エアクリ純正交換タイプ
エンジンオイル ESSO Ultraflo 10W-40
クリスタルC3000添加(ガソリン添加剤)
点火時期調整(純正値よりやや遅らせ気味)
フィールド技研 SFC-HYPER R
入力値
0〜1000rpm +1%
1000〜2000rpm +1%
2000〜3000rpm +1%
3000〜4000rpm +3%
4000〜5000rpm +4%
5000〜6000rpm +4%
6000〜7000rpm +3%
7000〜8000rpm +3%


4.結果

得られたデータを表3.1に示す。
また速度はギヤ比とタイヤの外径から求めた。
各ギヤでの速度と回転数の表

表3.1 測定された回転数(rpm)、修正トルク(kg・m)、修正馬力(PS)
回転数カイテンスウ (rpm) 速度ソクド (km/h) 修正シュウセイトルク (kg・m) 修正シュウセイ馬力バリキ (PS)
3000 81.5 13.7 57.6
3100 84.2 14.1 60.9
3200 86.9 13.6 60.7
3300 89.7 14.2 65.6
3400 92.4 15.2 72.3
3500 95.1 16.0 78.0
3600 97.8 16.0 80.4
3700 100.5 15.3 79.3
3800 103.2 16.0 85.3
3900 106.0 15.6 84.9
4000 108.7 15.5 86.7
4100 111.4 15.7 90.3
4200 114.1 15.0 88.2
4300 116.8 15.0 90.5
4400 119.5 15.0 92.6
4500 122.3 15.1 95.2
4600 125.0 15.4 99.3
4700 127.7 15.8 103.9
4800 130.4 16.1 108.0
4900 133.1 16.2 111.0
5000 135.8 16.2 112.9
5100 138.6 16.5 117.9
5200 141.3 16.9 122.8
5300 144.0 16.3 121.1
5400 146.7 16.8 126.4
5500 149.4 17.2 132.2
5600 152.1 17.0 133.3
5700 154.9 17.0 135.5
5800 157.6 16.4 132.9
5900 160.3 16.1 132.7
6000 163.0 16.3 136.6
6100 165.7 16.5 141.0
6200 168.4 16.2 140.0
6300 171.2 15.1 133.4
6400 173.9 15.4 137.3
6500 176.6 15.1 137.6
6600 179.3 14.7 135.8
6700 182.0 14.4 134.9
6800 184.7 14.7 139.5
6900 187.5 14.1 136.4
7000 190.2 13.7 134.4
7100 192.9 13.6 135.4
7200 195.6 13.0 130.8
7300 198.3 13.1 133.9
7400 201.0 13.0 134.5
7500 203.8 13.3 139.0
7600 206.5 12.9 137.5
7700 209.2 12.8 137.3
7800 211.9 13.1 143.0
7900 214.6 12.2 135.2


これらのデータより最大トルク17.2kg・m(5500rpm)、最大馬力143.0PS(7800rpm)であることがわかる。
また、得られたデータを次の図3.1にまとめた(スキャナーを持っていないため、自作グラフ)。

図3.1 エンジン性能曲線1


また前回の結果と比較するために図3.2を用意した。

図3.2 エンジン性能曲線2


5.考察

5.1 スピードリミッターについて

今回の目的からは少し離れるが、まずスピードリミッターについて考えてみることにする。
今回の測定も前回と同様、5速を使用した。
ギヤ比と回転数から計算すると、表3.1のように7900rpmでは214.6km/hとなる。
この車の前のオーナーにスピードリミッターはカットしてあるのか
確認したところ、どうやらカットしてないらしい。
それにもにもかかわらず、180km/hの速度を明らかに超えているのにスピードリミッターが
作動しないのは異常ではないだろうか。
この原因は未だ把握できていない。

5.2 約6000rpmからの急激なトルクダウンについて

前回と同様に、今回のグラフでも6000rpmからの急激なトルクのダウンと馬力の頭打ちが目に付く。
この症状の原因は、点火時期の進めすぎと燃調ではなかったのだろうか?
今回の結果の方が6000rpm以下でのトルクが低い事も、特徴の一つに挙げられる。
これは点火時期を遅らせた結果と判断できる。
点火時期はノック寸前が最もパワーが出ることがわかっている。
前回の測定では点火時期の進め過ぎであったのだが、低回転では
それがちょうどノック寸前の良いポイントであったのではないだろうか?
しかし、高回転においては同じ点火時期では進めすぎのため、
ノックセンサーが作動し、リタードしたものと思われる。
しかし今回の測定においても、点火時期を遅らせたにもかかわらず、
前回同様に高回転での特有の症状が見られる。
もしこれがノックによるものであれば、高回転でのノックの原因を調べる必要がある。


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2004.1.11(火)更新

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